分からんまま持ってた

いつでもどこでも、ただシャッターを押すだけで進歩のないわたしが、わざわざこのレンズを買ったきっかけはなんだっただろう。
誰かの写真かな。
去年の秋に中古で買って(そうだ、自分への誕生日プレゼントだった)
最初の一、二回試してみて、そのままだった。

そもそも、カメラをほとんど使わなくなっていた。
散歩には、重いからと持って行かない。旅行の時も迷ったほど。
望遠レンズはしまったまま。
なんならもう、5,6年前のコンパクトカメラで充分安利傳銷じゃないかと、充電までしてみたくらい。
というか、iPhoneのカメラでいいじゃないか……だ。

でも、実はこの日の持ち出し失敗を機に、単焦点レンズがちょっと面白く思えてきた。
対象との距離を手元で変えられないので、自分がカメラを持って移動しなければならないのも「撮ってる感」があるし、何より軽くてシンプル。そして、なんとなく今までと違う写真が撮れるような……?

しばらくは、敢えてこれ一本だけ持って、まともに撮れるように練習にしようと思っている。
単焦点じゃなければ撮れるのに……いう構図萬聖節鬼屋もあるかもしれないけど、少しくらい、不自由でいいのだ。
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